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COLUMN 01

施設基準とは?
届出の仕組みと確認方法

保険診療の根幹をなす施設基準の届出制度。厚生局データの読み方から、医療圏単位での活用法までを解説します。

施設基準とは何か

「施設基準」とは、保険医療機関が特定の診療報酬を算定するために満たすべき人員配置・設備・体制などの要件のことです。たとえば「急性期一般入院料1」を算定するには、入院患者7人に対して看護師1人以上(7:1)の配置が必要であり、この人員配置基準が施設基準にあたります。

施設基準は大きく2つに分類されます。

医療機関はこれらの要件を満たしたうえで、管轄の地方厚生局(全国7局)に届出を行い、受理されてはじめて該当する診療報酬を算定できます。

届出の仕組み ─ 厚生局への届出から公開まで

施設基準の届出は以下の流れで行われます。

  1. 医療機関が届出書を作成 ─ 該当する施設基準ごとに、人員名簿・勤務表・設備の概要・実績データなどを添付して提出
  2. 地方厚生局が審査・受理 ─ 要件を満たしていれば受理番号が付与され、翌月1日から算定開始
  3. 届出受理状況の公開 ─ 各地方厚生局は、管内の保険医療機関がどの施設基準の届出を受理されているかを一覧表としてウェブサイトで公開

この「届出受理状況」こそが、病院の機能や体制を客観的に読み解くための公開データです。

データは月次で更新される

厚生局の届出受理状況は毎月更新されます。新たに届出が受理された施設基準や、要件を満たせなくなり辞退した施設基準が反映されるため、時点の情報として読む必要があります。

施設基準データから何が分かるか

届出受理データを分析すると、医療機関の機能や地域の医療提供体制について多くのことが読み取れます。

個別の病院の機能・体制

ある病院がどの入院料を届け出ているか(急性期一般入院料1なのか、地域包括ケア病棟入院料なのか)を見れば、その病院の基本的な機能が分かります。さらに、救命救急入院料やNICU管理料の届出があれば三次救急や周産期の機能を持つことが分かり、緩和ケア病棟入院料があればホスピス機能を持つことが分かります。

医療圏単位の比較

二次医療圏(全国335圏域)の単位で集計すれば、「この医療圏には急性期一般入院料1の病院が何施設あるか」「手術体制を持つ病院は何床あるか」「地域包括ケア病棟の整備状況はどうか」といった地域間比較ができます。これは地域医療構想の推進や、新規開業・連携先検討の市場分析に直結する情報です。

施設基準ランキング

特定の施設基準(たとえば「脳卒中ケアユニット入院医療管理料」)を全国で何施設が届け出ているかを一覧にすれば、専門的な機能の分布が一目で把握できます。自院が届け出ていない施設基準を周辺の競合病院が届け出ていれば、それは差別化のポイントや今後の取得候補として検討に値します。

💡 施設基準データの限界
施設基準はあくまで「届出が受理されている」ことを示すもので、実際の算定回数(どれだけ使われているか)や、診療の質そのものを直接表すわけではありません。たとえば手術の施設基準を持っていても、実際の手術件数が少ない場合もあります。DPCデータなどの実績データと組み合わせることで、より立体的な分析が可能になります。

キノウアトラスでの活用

セラムが公開している「キノウアトラス」は、全国7つの地方厚生局が公開する施設基準届出受理データを統合し、医療圏単位で横断的に検索・比較できるツールです。

データは月次で更新されるため、地域の動向を継続的にウォッチする用途にも適しています。

施設基準データを医療圏単位で検索・比較

全国7厚生局の施設基準届出受理状況を横断的に分析できる無料ツール

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